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コラム

海洋散骨とは

海洋散骨とは


目次


1海洋散骨とは?

2海洋散骨は法的に大丈夫?

 ・法的側面

 ・注意点

3海洋散骨の費用とサービス

4海洋散骨のメリットとデメリット

5海洋散骨の実施方法と流れ

6海洋散骨の注意点

7なぜ海洋散骨が選ばれるのか

8エピソード

9まとめ


1. 海洋散骨とは?


故人の遺骨を海に散布することによって、自然に還す埋葬方法の一つです。海の自然美と結びついたこの方法は、遺骨が海の一部となり、広大な自然の中で永遠の安息を得ることができると考えられています。自然との一体感を重視する方々にとって、人気の自然葬の一つです。


2. 海洋散骨は法的に大丈夫?



法的側面

墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)との関係

墓埋法は散骨について直接的に規定していませんが、厚生労働省は散骨を合法と見なしています。

墓埋法第4条は「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない」と規定していますが、散骨は「墓地以外の区域への埋葬」に該当しないとされています。


刑法第190条との関連

刑法第190条は「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する」と規定しています。

しかし、法務省は散骨が遺骨遺棄罪には該当しないとの見解を示しています。

散骨は、故人の最後の願いを叶える方法として、自然との調和を大切にする人々にとって魅力的な選択肢となっています。


日本海洋散骨協会ガイドライン


注意点

地域ごとの規制の違い

散骨の合法性は地域ごとに異なります。一部の自治体では散骨を特定の海域でのみ許可している場合があります。そのため、散骨を行う際には地域の規制を確認することが重要です。


周囲の理解と配慮

散骨を行う際には周囲の住民や土地所有者、漁業や観光業などの関係者の理解を得るために関係者への配慮が必要な場合があります。


遺族の同意と意思確認

散骨を行う際には、故人の意志を尊重するため、遺族の同意を得ることが重要です。遺族との十分なコミュニケーションを通じて、散骨を行うかどうかの意思確認を行いましょう。



3. 海洋散骨の費用の相場


海洋散骨の費用の相場についてご紹介いたします。


費用は業者やプランによって異なりますが、一般的には10万円から30万円程度が相場とされています。

個別散骨や家族だけで行うプランは高額になることが多いですが、他の家庭とも同じ船に乗って行う合同散骨の場合は費用が抑えられます。


他にも委託散骨という依頼主は同席せず業者に散骨を委託するサービスもあります。


具体的な料金やサービス内容は、業者によって異なるため、提供サービスについて理解をした上で依頼をしましょう。


4. 海洋散骨のメリットとデメリット



メリット


自然への回帰

美しい海や広大な空に遺骨を散布することで、故人の存在が自然と調和する様を感じられます。この回帰の瞬間は、遺族にとって心の平安をもたらすと共に、散布した海だけではなく、海を見たり、行くたびに故人を感じられる、そのような供養です。


経済的負荷の軽減

伝統的な墓地や納骨堂を必要としないため、土地の利用や維持に伴う環境整備や、管理が不要となります。また、墓石の購入や、お布施なども不要となります。


希望が叶う

故人や遺族の意志に基づいて散布する場所やプラン(貸切、合同、委託)を選べます。また、故人が生前に愛した海や風景と結びつけることができ、故人や遺族の希望を叶えやすい供養です。


デメリット

お墓が無いことの不安

お墓を設けない場合は遺骨を全て海に散布すると、お墓参りができません。遺族の中には故人のお墓を訪れたいという希望がある場合、お墓を建てるかどうかを話し合う必要があります。

一部を散骨し、一部を納骨堂や手元供養することも検討しましょう。


精神的な負担

散骨する瞬間は感情を揺さぶられる瞬間でもあり、一部の遺族にとっては素晴らしい体験として記憶される場合もあれば、精神的な負担になる場合もあります。遺骨を手に取り、海に撒くことをためらってしまう遺族がいるかもしれませんので、その時は無理をせず代わりにどなたかが散布したり、一緒に散布したりと、寄り添い合いながら散骨をしましょう。


法的・社会的な課題:

法的な規制や社会的な受け入れの面で特定の海域での散骨は規制されていることがあり、周囲の住民や関係者の理解と配慮が必要です。


これらのメリットとデメリットを考慮し、故人の意志と周囲の状況に合った選択をすることが大切です。



5. 海洋散骨の実施方法と流れ


実施方法と流れを詳しく解説いたします。


①遺骨の粉末化(粉骨)

遺骨の準備

粉骨するために、故人の遺骨を火葬して得られた焼骨を用意します。


粉骨機または乳鉢(にゅうばち)・乳棒(にゅうぼう)を使用

遺骨を2mm以下のきれいなパウダー状に粉砕します。

この工程で遺骨を粉末化することで、散骨がスムーズに行えるようになります。


②散骨の実施

乗船する

遺族や参列者は船に乗り込み、特定の海域へ向かいます。


セレモニーの開催

船が指定の場所に到着したら、散骨のセレモニーが始まります。

専用の容器または事前に水に溶ける紙袋に入れた遺灰を海に静かに散布します。


散骨の際には、お酒撒いて清めたり、花びらをお供として海に撒き、故人の旅立ちを見送ります。


③セレモニーの終了

感慨深い瞬間

散骨が完了した後、参列者は故人を偲びながら海を眺める時間を持ちます。


追悼の言葉

散骨の後、遺族や参列者が故人を偲び、追悼の言葉を述べます。

※不要な場合は追悼の言葉は割愛し、故人について語らうなど、自由な時間となります。


帰港

散骨の儀式が終了したら、船は港へと戻り遺族が下船します。


このプロセスを通じて、故人は海という壮大な自然の一部として永遠の安息を得ることができることでしょう。海洋散骨は、故人の供養のためのセレモニーというだけではなく、遺族にとっても大切な人との心の繋がりを感じる特別な瞬間となります。



6. 海洋散骨の注意点


2海洋散骨は法的に大丈夫?」や「5.海洋散骨の実施方法と流れ」でも触れている通り、散骨を行う際にはいくつかの注意点を守る必要があります。


①遺骨の粉末化(粉骨)は必須

散骨を行う際には、遺骨を1mmから2mm程度の粉状に砕く「粉骨」を行う必要があります。粉骨をしないで散骨をする場合、法的に罪に罰せられる場合がありますのでご注意ください。


②散骨場所を選ぶ

散骨を行う場所や方法は、地域の法律や規制に基づいて慎重に選定する必要があります。


③周囲の理解と配慮

散骨を行う際には、周囲の住民や土地所有者、漁業や観光業などの関係者の理解と配慮が必要です。


④遺族の同意と意思確認

散骨を行う際には、故人の意志を尊重するため、遺族の同意を得ることが重要です。



7. なぜ海洋散骨が選ばれるのか


生前故人が希望されていた場合、故人の願いを叶えることができる供養となるだけでなく、遺族が故人を自然の一部に還し、見送り、お別れをすることができる特別な供養です。


それではなぜ海洋散骨が選ばれるのか、その理由についてご紹介いたします。


1. 海でお別れ

生前故人が望んでいた海で、故人が海に好きだった海に散骨することで、故人とお別れをし、自然に還っていく姿を見守ることができるの葬儀は、この海洋散骨だけと言えます。


2. 自然との調和

海は、波の音や潮風、広がる水平線など、人々にやすらぎや、心地良さなど良い感情をあたえてくれます。故人の遺骨を海に散布することで、海に広がっていく遺灰が自然に還っていきます。海は、故人の存在を大いなる自然の一部または海自体に故人がいるようにさえ感じさせてくれます。


3. 法的手続きの簡素化

伝統的な墓地や納骨堂を必要としないため、法的手続きが簡素化されます。遺族は手間をかけずに故人の最後の願いを実現できます。また、散骨を行う際には特定の許可を得る必要がありますが、お墓を建てる手続きに比べると労力は比べものになりません。


海洋散骨は、故人との絆を感じる特別な瞬間を提供してくれる方法として、多くの方々に選ばれています。



8. エピソード


海洋散骨は、家族や友人にとって感情的な瞬間となります。故人の最後の願いを実現することで、敬意を表し、心の平和を得ることができます。以下に、感動的なエピソードをいくつかご紹介します。


夫婦の約束

ある夫婦は、長い間一緒に過ごした海が大好きでした。夫が亡くなった後、妻は夫の遺骨を粉骨し、夫婦で訪れた海岸に散骨しました。波が遺骨を優しく包み込む瞬間、妻は夫との約束を果たしたことを感じ、涙を流しました。


船上のセレモニー

散骨を行う際、家族や友人が集まり、船上でセレモニーを行うことがあります。遺骨を海に散布する瞬間、参加者は故人への感謝の気持ちを込めて花を手向け、静かに祈りを捧げていました。


孫の思い出

ある祖母は、孫たちと一緒に海で遊ぶことが大好きでした。彼女は亡くなる前に、海洋散骨をして欲しいと家族にお願いしました。孫たちは祖母の遺骨を手に取り、一緒に海に撒くことで、祖母との思い出を永遠に心に刻みました。



9. まとめ


海洋散骨は、自然との調和の中で故人を送り出す穏やかな方法です。FUROSHIKI株式会社では、遺族の心に寄り添いながら、故人の旅立ちを支えるサービスを提供しています。大切な人の思い出を、美しい海に託してみませんか?

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