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コラム

山岳散骨とは


目次

1. 山岳散骨とは

2. 山岳散骨の魅力

3. 山岳散骨の流れ

4. 山岳散骨に適した場所

5. 山岳散骨のメリットとデメリット

6. 実施方法の選択

7. まとめ


1. 山岳散骨とは


故人の遺骨を山や高原などの自然豊かな場所に散布する自然葬の一つです。この散骨の形式は、自然との調和を重視し、故人が生前愛した自然の中で永遠の安らぎを見つけることを目的としています。そのため、この散骨方法は、自然を愛する人々にとって魅力的な葬送方法となっており、山岳地域の美しさと静けさが、故人への敬意と感謝の気持ちを表現するのに適しているためです。


また、この葬送方法では、故人の遺志や家族の願いに応じて、特別な場所で行われることが多く、散骨後は自然の一部として故人が永遠に山々に抱かれることになるため、自然と一体となることで、故人の精神が自由になると感じる人も多いです。


山岳散骨は、故人の人生にふさわしい美しい別れの形として、多くの人に選ばれています。


2. 山岳散骨の魅力


「山岳散骨とは」で触れている通り、自然との深いつながりを感じることが大きな魅力となっています。高い山々に囲まれている環境や、広々とした高原といった場所では、人の気配はあまり感じることはなく、木々のざわめきや、心地よく吹く風、そこに暮らす動物たちの息遣いが聞こえるような、そんな静かな場所で行われます。喧騒から離れ、自然の澄んだ空気に包まれながら、故人を偲ぶことは、遺族または参列者の心の癒しにもつながります。


そして、その場所に至るまでの過程は通常の葬儀とは異なり、登山や長距離の移動を伴う場合が多く、苦労して到着した場所で行う散骨は、故人への最後の敬意を表現することにもなり特別な意味を持ちます。特に故人が生前に山を愛していた場合、その人生の最期の場所としては、これ以上ないと言っても過言ではないでしょう。


山岳散骨は、遺族にとっても、故人との思い出を新たに刻む大切な場となるでしょう。


3. 山岳散骨の流れ

山岳散骨を行うには、以下のステップに従って進めることが重要です。


散骨する場所を決める

故人が愛した場所や思い入れのある山岳地域を選びます。ただし、散骨が法的に禁止されている場所や私有地は避ける必要があります。

もし、故人が指定する山や高原が無い場合は、参列者が参加できる場所を選択することも考慮しましょう。参列者の中に高齢者がいる場合は特に、同行するのかオンラインで参加するのか、後日動画を共有するのかなど、参列者に合わせて対応や場所を決めることをおすすめします。

遺骨を粉末状にする

散骨するには遺骨を細かい粉末状にする必要があります。一般的には2mm以下の粒度が推奨されています。遺骨の粉骨は個人でも可能ですが、粉骨をしないで散骨をする場合、法的に罪に罰せられる場合がありますのでご注意ください。


ご自身で粉骨が難しい場合は、業者に委託することが可能です。


散骨の日時を決める

雨の日を避けて、なるべく晴れの日に遺族が集まれる日で日程を組みましょう。

山の天気は変わりやすいので、天気予報が晴れでも、雨に降られることがあるので、雨具の準備など雨対策はしていくことをおすすめします。


散骨の実施

散骨する現場に到着した後、安全対策を確認し、事前に決めた式の順序に従って散骨を行います。参加者は故人を偲びながら、静かで厳かな雰囲気の中で遺骨を自然に還します。


事後の手続き

散骨後は、写真撮影をして記念として残したり、散骨地に記念碑を建てたり、そこで葬儀を取り行ったという証を残すケースがあります。

記念碑を建てる場合は、事前に記念碑を建てて良い場所か確認が必要です。


自然葬はとても美しい葬送の方法ですが、安全や法的な側面にも注意が必要です。準備と計画をしっかりと行い、心に残る散骨を行うことが大切です。


4. 山岳散骨に適した場所


場所を選ぶ際には、自然の美しさだけでなく、アクセスのしやすさや安全性も重要な要素です。


日本には多くの美しい山々がありますが、散骨には許可が必要な場所もあるため、事前に地元の自治体や関連機関に確認することが大切です。また、散骨を行う場所の環境に配慮し、自然を守るためのルールを守ることも重要です。例えば、国立公園や自然保護区では、散骨に制限がある場合があります。選定する際には、故人の思い出や遺志を尊重しつつ、適切な場所を選びましょう。


5. 山岳散骨のメリットとデメリット


メリット

自然への帰還

山岳地域の美しい自然に故人の遺骨を還すことで、自然との一体感を感じることができます。


心の癒し

山の静寂と壮大な景色は、遺族の心の癒しにつながります。


故人の遺志を尊重

登山や自然を愛した故人の遺志に沿ったお別れができます。


個性的な散骨式

一般的な葬儀とは異なり、個性的で思い出に残る散骨式を行うことができます。


デメリット

アクセスの難しさ

山岳地域へのアクセスは登山を伴ったり、徒歩でしか行けない場所にあるなど、困難である場合が多く、参列者によっては入念な準備と計画が必要です。


天候の影響

山岳地域は天候が不安定であり、計画が変更になる可能性があります。

計画が変更になることも考慮して、候補日を何日か事前に決めておくことや、雨が降っても続行する場合は危険がないかをよく確認してから行いましょう。


法的制限

散骨を行う地域によっては、法的な制限や許可が必要な場合がありますので、管理している自治体や個人の土地の場合は所有者に許可を取る必要があります。


遺族の体力

山岳地域への移動や散骨式には、遺族の体力が求められることがあります。体力的に参加が難しいとされる場合はオンラインで繋いで中継するなど、参列者によって参列方法を検討しましょう。


6. 実施方法


山岳散骨を行う際には、個人で行うか、専門の業者に依頼するかを選択する必要があります。それぞれの違いと特徴をまとめました。


個人で実施する場合

準備

散骨の許可を取る: 散骨を希望する場所の法律や規制を事前に確認します。特にその場所を管理している団体、または個人に散骨の許可を取る必要があります。

粉骨: 遺骨を粉骨をして2mm以下にします。

持ち物: 遺骨を入れる骨壷や、散骨を行うための道具を用意します。特に用意するものがなければ、粉骨した遺骨だけ持ちます。


実施

山の選定: 事前に散骨の許可を取った場所のどこで散骨を行うかを決め、登山計画を立てます。

登山: 山頂や散骨を行う場所まで登山します。

散骨: 選定した場所で、静かに遺骨を自然に還します。


注意点

自然環境に配慮する: なるべく水辺の近くで撒かないようにしましょう。自然環境を守りながら散骨を行うことが大切です。

周囲に配慮する: 他の登山者の迷惑にならないよう、人目につかない場所や風向きなどを考えて散骨を行います。


業者に依頼する場合

準備

業者の選定: 山岳散骨を行う業者を選定し、サービス内容や費用を確認します。

プランの決定: 散骨のプランや日程について業者と話し合い決定します。

契約:料金、サービス内容に問題なければ契約をします。


散骨の実施

業者と合流: 指定された日時と場所で業者と合流します。

登山: 業者のガイドに従って、散骨を行う場所まで登山します。

散骨: ガイドの指示に従って、遺骨を自然に還します。


参考金額

山岳散骨のサービスを提供する業者の費用は、基本的な山岳散骨サービスであれば、30万円から50万円程度が目安となる場合が多いようですが、散骨を行う場所、参加人数、追加サービスの有無、提供会社によって金額は大幅に異なります。そのため、数十万円から数百万円の範囲で変動することもありますので、思わぬ出費にならないよう、事前に見積もりを取りましょう。

7. まとめ

山岳散骨は、故人を自然に還し、心の癒しを得る方法として、多くの人に選ばれています。散骨を行う際には、準備や法的な規制をしっかりと確認し、安全に行うことが大切です。故人を偲び、自然との調和を感じることができる山岳散骨は、新たなの形として、今後も注目されるでしょう。

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