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コラム

墓じまいとは?

「墓じまいを検討しているが何から決めていったら良いのか」「墓じまいに必要な手続きが知りたい」「墓じまいをする費用と、お墓の維持費はどちらが高くつくのか」「墓じまいのメリットまたはデメリットは?」など、みなさんの墓じまいに対するさまざまな疑問にお答えします。

 

この記事を通して、墓じまいを決意される方もいれば、思いとどまる方もいるかもしれません。

この記事だけではなく、具体的にご相談も受け付けていますので、困ったらまずはご連絡ください。


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墓じまいとは?

墓じまいはお墓を立てている場合、そのお墓を管理してもらっているお寺や墓地からお墓を撤去することです。

ただ撤去するだけではなく、改葬と言って他のお寺や墓地、霊園


お墓を撤去するには手順がありますので、詳しい手順については後ほど解説させていただきます。


詳しい手順までスキップする


墓じまいが増えている!?

なぜ墓じまいが増えているのか、メリットは?デメリットは?など墓じまいについて、知りたいあれこれを掘り下げていきたいと思います。


現在の改葬(墓じまい)の増加傾向を表すグラフ


↓グラフにする予定

2022年 151,076

2021年 118,975

2020年 117,772

2019年 124,346

2018年 115,384

2017年 104,493

2016年 97,317


グラフの通り、墓じまいを実施する増加傾向にあります。

e-Stat(政府統計の総合窓口)https://www.e-stat.go.jp/


墓じまいと改葬は違う?


■墓じまい

墓じまいは、今まで霊園などの墓地、またはお寺の境内にお墓を建てていた場合、そのお墓を撤去し、お墓での供養をやめることを指します。

ただし、供養をしないということではなく、別の供養方法にするために墓じまいをするケースが多いです。

例えば、納骨堂に遺骨を移し、納骨堂で供養をしたり、自宅に遺骨を引き取り、自宅での供養をしたり、散骨をするなどといった供養方法を取られる方も近年増えています。


■改葬

改葬は墓じまいと違い、お墓の引っ越しを指します。お墓のある場所が、今住んでいる場所から遠いから近くの霊園やお寺にお墓を移したり、理由は各ご家庭ごとに異なりますが、お墓での供養を継続されるという点は、どのご家庭においても共通しています。



なぜ墓じまいをするのか?


墓じまいの理由は各ご家庭によってさまざまです。


①お墓になかなか行けないため管理が困難

・お墓が今住んでいる場所からだと遠い場所にある

・車がないとお墓参りに行くのが困難な場所にあるが、車または免許を持っていないなど

 場所に対して移動手段が限定的である



②継承者がいない

・子どもがいないから、自分の代でお墓を管理する人がいなくなってしまう

・子どもが海外で家庭を持ち仕事を暮らしていて帰国する予定がない

・親族や子供とも疎遠なため、自身が他界した後にお墓を管理してもらえるか分からない



③継承する子供の負担にならないようにしたい

・子どもは娘のみのため、娘の旦那がこちらのお墓まで見てもらえればいいが、そうではない場合、娘に負担をかけてしまう

・子どもにお墓の管理費やお参りのための時間や交通費、お寺との付き合いなど迷惑を掛けたくない


④体力的な理由

・自身が高齢となり、お墓に行くまでの道程が体力的にきつい

・お墓にたどり着くまでに、どうしても徒歩で移動する必要があるため、その移動を考えるとお墓参りに行くのが気持ち的にも体力的にも困難

・お参りの際のお花やお供物を持って行くのが大変


⑤費用

・檀家としてのお布施や、お墓の維持管理の費用、お盆にはお坊さんにお教をあげてもらうためのお布施など、なにかと費用がかさむ

・永代供養の期間が迫ってきて、


⑥その他

・先祖代々の墓はあるが、その地域の人や親戚関係は希薄

・没後の手記や、ビデオレター、遺言などに海洋散骨など、故人が散骨を希望していたため


墓じまいのメリット


お墓は、故人を偲ぶ場所として尊い場所のため、お墓を守り続けたいと思っている方も多いかと思います。

その中で事情により、お墓を守るのが大変な方や、お墓の相続のことで将来に不安を持たれている方などにとって、墓じまいは今抱えている負担や不安を解消できる選択肢の一つと言えます。


もし、墓じまいに後ろめたさなど、ネガティブな印象を持っている方には、墓じまいのメリットを知っていただき、将来選択し得る一つの可能性として検討されることをお勧めいたします。


墓守の継承予定者に負担がかからない

お墓を守るというのは、時として大きな負担となる場合があります。

その負担を子供や孫の代に、墓守としての負担をかけたくないと考える方も少なくないでしょう。

墓じまいをすることで、墓守としての負担と、負担を継承するという精神的な負担も共に解消することができます。


お墓の維持管理などの負担が減る

お墓を維持するために、毎年少なくない費用が発生します。


【必然的に発生する費用】

・お墓の年間使用料

・檀家料

・法要のお布施


【都度発生する費用】

・お墓参りの諸費用(交通費、お花代、お供物代など)


墓じまいをすることで、違う形の供養を模索し実施される方もいます。

粉骨をして散骨をしたり、永代供養することで、将来の経済的負担を減らすことが可能です。


無縁墓にならない

管理者が分からないお墓は、縁故者との連絡を試みた結果、連絡が取れなかった場合、無縁墓と判断され撤去されるか、放置されます。 

放置される理由の一つとして、無縁墓の場合、撤去費用は墓地の管理者の負担となるためです。


無縁墓になると先祖の弔いをする人がいなくなってしまうため、自分の代から先には継承しない、または継承者がいないと判断した場合は、墓じまいして、次の供養について考えることをオススメいたします。

主な選択肢として、永代供養、散骨、手元供養するなど、次の供養をすることも可能です。


「供養をやめる」というイメージではなく、「新しい形で供養する」というイメージで墓じまいを考えてみると、見え方が変わるかもしれません。


自宅近くに改葬すれば供養がしやすくなる

自宅からお墓までの距離が離れていると、頻繁にお墓参りするのは大変です。

ですが、改葬は今の墓地からお墓を別の墓地に移すことなので、自宅の近くの霊園やお寺に改葬すると、お参りに行くのが容易になります。



墓じまいのデメリット


墓じまいのデメリットは、墓じまいを行う際に生じがちな問題が大きく2つあります。家族の理解と金銭的な問題です。


家族の理解

墓じまいをする前に、家族や親族に理解してもらった上で実施されることをお勧めします。もし家族や親族の中に「お墓を残したい」という方がいた場合、墓じまいをした後では、元に戻せないなど、後々トラブルになりかねません。


墓じまいをする理由や目的、墓じまいをした後の供養(永代供養、散骨、納骨堂など)についてなどを家族や親族に伝え、理解を得た上で実施されるのが望ましいです。


金銭的な問題

墓じまいをするためには、墓じまいの費用、墓じまい後の供養の費用(永代供養、散骨、納骨堂、手元供養など、)、誰がどの費用を負担するのか、合計金額を全員で均等に割るなど、明確にしておくことが重要です。


墓じまいの費用の目安はこちら


高額な離檀料

寺院によって檀家料は異なりますので、墓じまいをする時に支払う離檀料もまた寺院によって異なります。その為、離檀料が高額になる場合もありますので、寺院とよく話し合い、気持ちよく墓じまいをしましょう。


気をつけた方が良いこと


お墓を管理してくれている寺院や霊園の方としっかり話し合うこと


墓じまいをスムーズに進めるために、まずはお墓の管理をしている寺院や霊園など、お墓を管理してくださっていた方々には、墓じまいの理由や目的など、お話しできる範囲で事情を伝え、よく話し合いながら、手続きを進められるとよいでしょう。


墓じまいに必要な「改葬許可証」は役所(市町村)からもらうのですが、「改葬許可証」の発行には「埋葬証明書」が必要です。

そのため、


①お墓の管理者から「埋葬証明書」

②役所(市町村)から「改葬許可証」


このような流れとなります。


墓じまいのプロセスにおいて石材店選びは、想定外のコストを防ぐために非常に重要なステップです。業者ごとに料金体系が異なるため、複数の見積もりを比較することが賢明です。高い請求を避けるためには、広範囲から価格情報を収集し、それらを慎重に検討することが推奨されます。しかし、墓地によっては、特定の石材店との契約が必須であることもあります。そのため、作業を依頼する前には、必ず墓地管理者に指定業者があるかどうかを確認しておくことが必要です。


墓じまいを行うタイミングについては、実は年中無休で対応可能ですが、僧侶のスケジュールを考慮する必要があります。特に、僧侶が多忙を極めるお盆やお彼岸の時期は、閉眼供養などの宗教的儀式を依頼しにくいため、これらの期間は避けることが一般的です。加えて、年末年始は多くの人が墓参りを行うため、この時期に墓じまいを計画すると、墓地が混雑していて作業が困難になる可能性があります。ですから、これらの忙しい時期を避けて、比較的静かな時期に墓じまいを行うことをお勧めします。


石材店をどう選択するか

お墓を管理している寺院や霊園など墓地によっては、依頼可能な石材店が限られる場合もあるため、まずは墓地管理者に石材店の指定がないかどうか確認しておきましょう。


指定がない場合は、ご自身で探して石材店に墓じまいの相談と見積りを取る必要があります。

お墓の広さや重機が入れる場所かなど、諸条件で費用が異なりますので、最終的なお見積りは現地調査後に発行されるのが一般的です。


墓じまいの時期を考慮する

墓じまいをしてはいけない時期というのは特に決まっていませんが、寺院や霊園の方々が忙しい時期、つまり訪問者が多い時期は避ける方が良いでしょう。


▼混雑するため避けた方が良い時期 

・お盆

・お彼岸

・年末年始

 

他にも避けた方が良いのは天候が良くない時期です。

日本国内で、ある程度共通している晴れの日が少ない時期といえば梅雨です。梅雨は雨の降る日が多いので避けると良いでしょう。

また、雪国にお墓がある場合は、雪が降る時期は避けると良いと言えますが、日程が梅雨や雪の降る季節になってしまう場合は、墓じまいを依頼する石材店に雨天や雪が降った場合でも対応可能かどうかは事前に確認しましょう。


もし時期や石材店を探すのが大変、または迷うような場合はふろしきサロンにご相談ください。


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墓じまいの一般的な進み方


墓じまいをスムーズに進めるためには、各段階で何をすべきかを理解することが大切です。ここでは、墓じまいの一般的な手順をご紹介します。


1:家族、親族の同意を得る

墓じまいを行う前には、親族からの同意が必要です。必須とは言いませんが、同意を得ずに実行した場合、後でトラブルになるケースがありますので、事前に話し合いをするのが望ましいです。

特に伝統や慣習を重視する方がいる場合や、墓じまい後の供養についても意見を持っている方もいる可能性があります。

費用について、ご自身が全て負担される場合はトラブルにはなりにくいですが、他の家庭にも費用負担をしてもらう場合は特に話し合いが必要となります。


2:お墓がある墓地の管理者に墓じまいの相談をする

家族や親族の意見がまとまったら、墓地の管理者(寺院、霊園など)に相談し、墓じまいの意向を伝えましょう。続きについて確認し、離檀料が発生するかどうかや、かかる費用についてや墓じまいまでの流れについても確認が必要です。

墓石の撤去費用についてもこの段階で見積もりを依頼します。

墓石の撤去は石材店が担当するのが一般的ですので、石材店に依頼する必要があります。


3:墓じまい後の遺骨の供養方法または納骨先を決める

遺骨の供養方法には、改葬、永代供養、手元供養、散骨などがあります。生前故人が希望していたことや遺書がある場合は、故人の意向に則って供養するのが良いでしょう。

もし、故人の希望がなかった場合や、叶えるのが困難な場合は、親族で話し合って供養されると良いです。


4:依頼する石材店を決める

墓じまいの依頼先は一般的に石材店となりますので、複数の石材店に見積もりを依頼し、サービス内容、価格、サポートの範囲を比較検討されることをお勧めします。依頼先をどう決めたら良いや、石材店の紹介を希望される場合などは、まずはふろしきサロンにご相談ください。


5:墓じまい、または改葬に必要な行政手続きを行う

墓じまいをする上でも、改葬を行う上でも、市町村役場での手続きが必要です。必要な書類を集め、改葬許可申請を行います。地域によって規定が異なる場合がありますので、役所に確認しておくことが大切です。

行政手続きが分からないなど、困った時はふろしきサロンにご相談ください。ふろしきサロンでは、行政手続きを石材店に代行してもらうことも可能です。


6:閉眼供養・ご遺骨を取り出し

墓石を撤去する前に寺院または霊園にて閉眼供養を行い、その後、遺骨を丁寧に取り出します。閉眼供養とは、墓石に宿っている仏様やご先祖様の魂に対し、尊敬の念を捧げる儀式として大切な工程といえます。そのため、お墓を新しく建てたり、お墓の場所を移動する改葬時、または墓じまい後に別の供養するという場合においても、この閉眼供養をすることをおすすめします。


遺骨はご自身で受け取りに行くか、ご遺骨の取り出しを依頼した石材店などに移転先へ発送してもらうことも可能です。現在の墓地が遠方の場合や、取りに行く時間がないなど事情がある場合は、遺骨の発送を依頼しましょう。


7:墓石の撤去と墓地の返還

墓地を返還するために、墓石の撤去後に墓地の清掃を行い、更地にする必要がありますが、石材店が対応しますので、清掃程度が必要になります。

更地にした状態で墓地を管理者に返還することで、管理者にすべての作業が完了したことを確認してもらい、必要な手続きを経て正式に返還が完了となります。墓地を使用開始する際に発行された墓地使用許可証が必要になりますので、持参して手続きを行ってください。万が一、墓地使用許可証を紛失した場合は役所で再発行が可能ですので、墓地がある役所に問い合わせをしましょう。


改葬される方


8:移転先へ改葬許可証を提出する

改葬許可証を新しい墓地または納骨先に提出し、遺骨の受け入れを依頼します。遺骨の受け入れの許可がおりたら、その場所にお墓を立てることで新しい場所での供養が可能になります。改葬許可証は移転先の墓地管理者に提出するため、以前の墓地管理者(改装前の墓地)には許可証は渡さないように気をつけましょう。


納骨される方


9:遺骨を納骨堂に安置する

遺骨を納骨堂に安置し、故人を新たな場所で供養します。納骨する日は、閉眼供養と解体の日程を考慮したうえで、納骨先の管理者と納骨日を決めましょう。

納骨堂はお墓と違い、室内にあるのが一般的になりますので、天候に左右されることなく供養が可能です。

納骨堂は、ご自身の家庭だけではなく、他の家庭の遺骨も納骨されているため、一度にたくさんの人数が入れない場合がございますので、供養をする際は順番に行うなど、他の家庭にも配慮しながら行いましょう。


これらのことを踏まえて墓じまいを実施することで、大きなトラブルもなく、故人を尊重しつつ、残された家族にとっても心穏やかな墓じまいが実現できるでしょう。


改葬でも、納骨でもない、墓じまい後の供養方法は?


墓じまい後のさまざまな供養方法

墓じまいを行った後の供養方法には、改葬以外にも多様な選択肢が存在します。時代と共に多くの供養方法が考案され、それぞれの家族のニーズに合わせた形で故人を供養することが可能です。ここでは、改葬を含む三つの供養方法をご紹介します。


散骨

散骨は自然の中に故人の遺骨をまくことで、自然への回帰を図る供養方法です。海洋散骨や山中への散骨など、様々な散骨があります。散骨は、故人が生前愛した場所や、遺書などで指定された場所で散骨をすることが多いです。

ただし、どこでも散骨して良いわけではありませんので、散骨して良い場所かを自治体や、そこの場所を管理している方に連絡をして確認する必要があります。


手元供養

手元供養は、故人の遺骨や遺灰の一部を手元供養用の骨壷に納め、自宅で保管する供養方法です。これにより、日常の中でいつでも故人を偲び、身近に感じることができます。

特定のお墓がないため、遺骨または遺灰をどのように相続するかは、よく考える必要があります。

子供に相続してそのまま継続して手元供養をしてもらう、散骨する、永代供養をする、納骨堂に入れるなど様々な供養方法を取ることができます。


※改葬許可証は大切に保管してください。手元供養の際は改葬許可証の提出は不要ですが、お墓に納骨したいとなった場合に必要になります。

 万が一改葬許可書を紛失した場合は、自治体に連絡することで再取得も可能です。


永代供養

永代供養は、寺院や霊園が管理する形式で行われる供養方法です。費用はかかりますが、お墓の維持管理が困難な家族にとって、安心して遺骨を任せられる方法です。永代供養は最初に30年など期間を決めて管理、供養をしてもらいますので、その期間は個別の場所にお参りに行くことができます。

ただし、契約した期間が過ぎたら他の遺骨と合祀されるなど、個別の場所から合同の場所に遺骨を移すことが一般的です。合祀された後は、お参りに行く場所は個別のお墓などではなく合祀墓にお参りすることになります。

合祀墓でも永代供養は継続されますので、個別にお参りできる場所はなくなるのと、合祀されると遺骨を取り出せなくなるので、その点をよく理解して実施することをおすすめします。


※永代供養墓に納骨する場合、改葬許可証の提出が必要です。同じ墓地内でも移転先でも同様に必要となりますので、改葬許可証は大切に保管してください。


これらの供養方法で、遺族の希望や生前故人が希望していた願いを叶えることが可能となりでしょう。墓じまいを検討する際は、故人のことだけではなく、残された遺族にとっても最適な供養方法を選ぶことが重要です。



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