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コラム

分骨とは


目次

1. 分骨とは

 1.1 分骨の定義

 1.2 分骨の歴史と文化的背景

2. 分骨の目的

3. 分骨のメリットとデメリット

 3.1 分骨のメリット

 3.2 分骨のデメリット

4. 分骨の手順

 4.1 火葬場での分骨

 4.2 お墓に埋葬した後の分骨

5. 分骨後の葬送方法

 5.1 手元供養

 5.2 永代供養

 5.3 海洋散骨

 5.4 樹木葬

 5.5 空中葬

6. 分骨する際の注意点

7. まとめ


1. 分骨とは



1.1 分骨の定義

故人の遺骨を複数の骨壷に分けて納骨し、供養することを指します。これにより、故人をさまざまな方法で供養することが可能となります。


1.2 分骨の歴史と文化的背景

日本を含む多くの文化で古くから行われてきました。仏教の影響を受けた日本では、家族の絆を大切にする文化の中で、一般的な供養方法として受け入れられています。


2. 分骨の目的


様々な目的で行われますが、特に以下の理由が挙げられます。


遺族が暮らす場所が遠い

遺族が離れた場所に住んでいる場合、分骨をして遺族の各家庭で故人の遺骨を持ち帰ることで、それぞれの家または近くの納骨堂などで供養することができます。これにより、遺族が集まることが難しい場合でも、それぞれの場所で故人を偲び、供養することが可能となります。


供養方法の多様化に対する対応

従来の墓地に埋葬する以外にも、散骨や手元供養など、様々な供養の方法があります。分骨によって、故人の遺骨を複数の方法で供養することが可能となり、故人の意志に沿った形での供養を行うことができます。


散骨についてはこちらの記事をご覧ください。


手元供養(ご自宅での供養)についてはこちらの記事をご覧ください


親族間のつながりをより深くする

親族が故人の遺骨をそれぞれの家庭で管理することにより、故人を身近に感じながら、故人を共に偲ぶことができるため、親族間の絆がより深まります。


自然葬で故人に対する敬意と感謝を表現

故人への敬意や感謝の気持ちを形にするために自然葬を行うこともあります。分骨して一部の遺骨を故人が生前に愛した場所や、特別な意味を持つ場所に納骨したり、撒いたりすることで、故人に対する想いを様々な葬送の方法で形として、または記憶として残すことができます。


3. 分骨のメリットとデメリット


3.1 メリット

遺族が離れて暮らしている場合など、それぞれの場所で故人の遺骨を保管、管理、または埋葬できるのが最大のメリットです。遺骨を管理している親族同士で連絡を取る時に、そっちの故人(遺骨)はどう管理しているのかなど、会話をしならがら個人を偲ぶこともできるでしょう。


また、故人を自宅に安置したい場合だけではなく、自然葬(散骨)を希望する場合の選択肢として特に重要となります。分骨しておけば、手元供養(自宅で管理)用と自然葬用に分けることができます。


3.2 デメリット


分骨して親族それぞれで遺骨を管理する場合、遺骨を一つの場所に集約することができなくなるため、親族が一同に会して故人を偲ぶ機会が減る可能性があります。


そもそも分骨に反対の遺族もいる可能性があり、遺族間で意見が分かれることもあります。特に、分骨の方法や遺骨をどのようにするかについて、遺族で合意を得ることが難しい場合がありますので、遺族からの理解が必要となりますので、分骨後に自然葬をするなど目的をはっきりさせて実施する必要があります。


4. 分骨の手順


4.1 分骨の計画

目的の明確化と共有

目的を明確にし、遺族や関係者と共有します。


方法の議論と決定

どのように分骨するのか、その方法を議論し、必要な準備を行います。

そのままの遺骨を分骨する場合もあれば、粉骨後に分骨する場合もあります。


4.2 火葬場での分骨

事前手配

火葬場に希望を伝え、手続きについて確認し、必要な数の骨壷を購入するなど手続きを行います。


火葬後の分骨

火葬が終了した後、火葬場の担当者が遺骨を取り出し、指定された数に遺骨を分けます。

各骨壷に分けられた遺骨を受け取ります。


4.3 お墓に埋葬した後の分骨

分骨証明書の取得

お墓を管理している寺院や霊園、場合によっては各自治体で分骨証明書を取得します。


遺骨の取り出し

お墓から遺骨を取り出し、分骨を行います。この作業は専門の業者に依頼することが一般的です。


分骨後の埋葬

分骨が完了した後、遺骨をそれぞれの骨壷に入れ、残りの遺骨を再びお墓に埋葬します。


4.4 分骨後の手続き

記録の保管

分骨に関する記録や証明書は、将来のために適切に保管しておきます。


遺族への通知

分骨が完了したら、遺族や関係者にその旨を通知します。


4.2 お墓に埋葬済みの遺骨を分骨する

既に埋葬されている遺骨を一度掘り起こし、分骨を行った後、再び納骨します。

この時、事前に分骨証明書の取得が必要な場合がありますので、納骨しているお寺などに必要な手続きについて確認が必要です。


5. 分骨後の葬送方法


5.1 手元供養

遺骨を自宅に持ち帰り、自宅に仏壇、祭壇などを設けて身近な場所で供養します。


手元供養に関してははこちらの記事をご覧ください。


5.2 永代供養

寺院や霊園が永代にわたって遺骨の管理、供養を行います。


永代供養に関してはこちらの記事をご覧ください。


5.3 海洋散骨

遺骨を海に散布し、自然に還します。


海洋散骨に関してはこちらの記事をご覧ください。



5.4 樹木葬

遺骨を樹木の根元に埋葬し、自然と一体となる形で供養します。


樹木葬に関してはこちらの記事をご覧ください。


5.5 空中葬

遺骨を飛行機から散布し、広大な空の中で供養します。


空中葬に関してはこちらの記事をご覧ください。


6. 分骨する際の注意点


遺骨の所有者の同意

分骨を行う前には、遺骨の所有者の同意を得ることが重要です。分骨自体に法的な問題がないとしても、無断で分骨を行うことは、遺族の間で後に大きな問題につながる恐れがあります。


遺族との協議

分骨に関しては、人によって見解が異なるため、遺族の了承を得ることが大切です。自身だけの判断で進めるのではなく、遺族の意向を尊重し、話し合いを重ねることがトラブルを回避するために必要な手順となります。


ある親族だけ散骨をしてしまった場合、後に思わぬ衝突を招く場合がありますので、特に、粉骨する場合や、自然葬などで散骨を行う場合、遺骨を管理している他の遺族にも連絡をして、どのようなことをするのかを伝え、理解してもらう必要があるでしょう。


また、遺骨を受け取った遺族が遺骨に対して責任を持つ必要がありますが、遺骨を紛失しないように大切に保管することが難しい家庭や、保管方法に関して悩む家庭もいるかもしれませんので、分骨には賛成だとしても、遺骨を受け取ることに対して重荷になるケースもあります。誰が管理するのか、受け取りたいのかを良く話し合いましょう。


他にも、仮に遺骨を管理する遺族の世代が変わり、次の代に受け継がれた場合、遺骨を紛失してしまったり、故人との思い出がない場合は処分して良いのかなど、託された側に負担を強いる場合がありますので、次の世代に受け継ぎ場合は、保管や管理方法を説明したり、管理が不要になるように散骨をするというのも一つの方法といえます。


喉仏の取り扱い

喉仏は仏教において特別な意味を持つ骨とされています。もし遺族の中に信仰心の厚い人がいる場合は、どの墓地に喉仏を納めるかを十分に話し合い、皆が納得できる方法で分骨を行うと良いでしょう。


7. まとめ


分骨は、故人との思い出を形として残すことができる一方で、適切な手続きや遺骨の管理が求められる供養方法です。分骨を行う際には、その目的や方法を十分に検討し、遺族間での合意を得ることが大切です。



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